「いつかは日本を飛び出して海外で暮らしてみたいな・・・」
そう思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
世界には様々な国がありますが、実は近年では日本人の海外移住先としてフィリピンが注目されつつあります。
そこで今回の記事では、フィリピンに住むとどのようなメリット・デメリットがあるのか、また実際にフィリピンの移住に際してどのくらいの費用が必要なのかということについて解説していきたいと思います。
フィリピンに移住するメリット
①物価が安い
フィリピン移住のメリットの一つ目として、「物価が安い」ということが挙げられます。
近年、経済発展が目覚ましいフィリピンですが、日本と比較すると物価はまだまだ安く、日本の1/3程の物価と言われています。
品名 | 日本 | フィリピン・セブ島 | 日本の○分の○ |
辛 カップラーメン | 213円 | 99円 | 2分の1 |
飲料水 500ml | 100円 | 25円 | 4分の1 |
マクドナルドのビッグマックセット | 690円 | 424円 | 5分の3 |
CoCo壱番屋のロースカツカレー | 809円 | 679円 | 10分の9 |
スターバックスのキャラメルマキアート | 429円 | 350円 | 10分の9 |
タクシー初乗り料金 | 420円 | 85円 | 5分の1 |
ホテル(シャングリ・ラ2泊3日) | 151,282円 | 72,847円 | 5分の2 |
インターネット料金(5GB/30日) | 5,000円 | 1,270円 | 10分の3 |
パラセーリング | 8,000円 | 4,880円 | 5分の3 |
体験ダイビング | 10,000円 | 4,240円 | 5分の2 |
マッサージ&スパ | 6,000円 | 2,120円 | 5分の2 |
ドライマンゴー | 1,000円 | 515円 | 2分の1 |
こちらの表を見てみると外食の物価は日本とあまり変わらないものの、食料品の物価は日本よりも安く、日本の半額以下で売られているものが多いことがわかります。
普段の食事を自炊するうえで食料品が安く買えるというのは、家計にとても嬉しいですよね。
また、フィリピンは人件費が非常に安い為、タクシーやマッサージといったサービスの価格も日本と比較すると安いことが特徴です。
このようにフィリピンでは日本と比較して物価が非常に安いので、生活水準を極端にあげたりしない限り、十分豊かな暮らしを送ることができます。
②日本食に触れやすく、味に馴染みのあるものが多い
フィリピン移住のメリットの二つ目は、「日本食に触れやすく、味に馴染みのあるものが多い」ということです。
こう思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
僕も以前訪れたシンガポールで料理の味のクセが強くてほとんど食べられずに、インスタント食品ばかり食べていた経験があります。
東南アジアの料理といえば、香料などを多く用いた好みの分かれるスパイシーなエスニック料理を想像されると思いますが、フィリピンでの料理はスパイシーというよりも甘辛い味付けの食べやすい料理が多いことが特徴です。
主食は日本と同じく米なので、主食の食文化の違いによる戸惑いもありません。
また、近年の日本食ブームはフィリピンでも例外ではなく、フィリピンには都市部を中心にお寿司や牛丼、とんかつといった日本食のレストランが数多く展開されています。
日本でよく使われている調味料も現地で調達することが可能なので、家で自炊をして日本食を楽しむことも十分に可能です。
どうしても日本が恋しくなった時でも日本の味を簡単に味わえるのは、異国の地に移住する上で非常に重要なのではないでしょうか。
③過ごしやすい気候
フィリピン移住のメリットの三つ目としては、「過ごしやすい気候」であることが挙げられます。フィリピンは赤道に近い場所に位置しており、雨季と乾季があります。日本のように四季はありません。
そのため年間を通して平均気温が27℃程度と常に温暖な気候で、日本のように極端に暑かったり寒かったりすることがなく、過ごしやすい気候です。
気温の上下がないのは身体に負担がかからないので魅力的ですよね。
雨季にはスコールと呼ばれる豪雨が降り、湿度が上がって蒸し暑くなることもあります。
しかし日本の梅雨のようにしとしと長く降るのではなく、どさっと短時間に集中的に降るので雨あがりには気温が下がり、日本のような不快な蒸し暑さはありません。
④公用語が英語
フィリピン移住のメリットの4つ目は、「公用語が英語」ということが挙げられます。
フィリピンでは実は公用語としてフィリピン語の他に英語が使われています。
そのためレストランのメニューや道路の交通標識や看板などには英語表記がされており、使われている言葉が聞いたこともないような全くわからない言葉ではありません。
外国語の中では比較的馴染みのある英語が公用語であることは、移住した際の言葉の壁があまりないという意味で非常に大きなメリットと言えます。
フィリピンに移住するデメリット
①治安が悪い地域もある
フィリピン移住のデメリットの一つ目は、「治安があまり良くない」ということがあります。
外務省が発表している世界の安全情報などを確認してみると、東南アジアのなかでもフィリピンはスリやひったくりといった軽犯罪やテロが発生する可能性が高いエリアであることがわかります。(参考:外務省海外安全ホームページ)
こうした情報を見ると日本がいかに治安がいいかということを実感しますよね。
日本は世界的にトップレベルの治安の良さなので、日本と比較してしまうとフィリピンの治安は良いものとは決して言えません。
②インフラの発達が十分でない
フィリピン移住のデメリットの二つ目は、「インフラの発達が十分でない」ということが挙げられます。
日本では鉄道や高速道路などのインフラが非常に発達していますが、近年急成長を遂げている最中のフィリピンではまだまだインフラの整備が不十分です。
インフラの整備が不十分であるということによって多くの箇所で頻繁に渋滞が発生したり、Wi-Fiの電波が弱かったりして生活に支障をきたすことは十分に考えられます。
また、多くの諸外国と同様にフィリピンでは水道水をそのまま飲むことができません。そのため、飲料水は購入して用意する必要があります。
③医療体制の違い
フィリピン移住のデメリットの三つ目は、「医療体制の違い」が挙げられます。
フィリピンでは都市部と地方の経済格差が非常に大きく、それが医療のレベルの差に繋がっています。
都市部では日本と同じような水準の医療サービスを受けられる一方で、地方では病院の老朽化や医師不足、劣悪な衛生状態などの問題があります。
こうしたことから、多くの長期滞在者は都市部にある私立病院を利用します。
私立病院では高額な医療費がかかるため、医療保険にしっかり加入しておくこと、また保険のお金が入ってくるまでには時間がかかるため、治療費をキャッシュで払えるお金を持っておくことも必要です。
フィリピン移住に伴う費用について
ここまでフィリピンに移住するメリット・デメリットについてお話ししてきました。
それでは実際にフィリピン移住には、どのぐらいのお金の準備が必要なのでしょうか。
メリットでお話しさせていただきましたが、フィリピンでは物価が安いので日本より支出が安く済むものは多いです。一方で、医療費が高額であることもそうですし、日本と同じような住居環境を求める場合にはかかる費用も増えてしまいます。
例えば住居に関して、フィリピンの中間層〜富裕層や日本からの移住者にはコンドミニアムと呼ばれる分譲マンションが人気ですが、その家賃は単身者向けのワンルームでは約2万ペソ〜(2020年9月現在の日本円で約44000円)、ファミリー向けの広さの物件になると家賃は約4万ペソ〜(2020年9月現在の日本円で約88000円)となっています。
日本の基準で考えると一見安そうに感じます。しかし、フィリピン人の平均年収が約23万ペソ(2020年9月現在の日本円で約50万円)であることを考えると、フィリピンで得られる収入でコンドミニアムでの生活を続けるのはなかなか大変であることがわかります。(参考:https://www.ksk-k.com/column/20200402_985/)
そのため、移住の前にしっかりと貯蓄をしておいたり、多少家賃を抑えた物件を探しておいたりと工夫することが必要です。
詳細な費用はこちらのページに詳しく記載されているので参考にしてみてください。(参考:留学・語学留学の総合サイトSchool With)
おわりに
いかがだったでしょうか。
日本と異なる点はいくつかありますが、注意するべき点や工夫する点をおさえていればフィリピンは非常に住みやすい国であると言えます。
最近では新型コロナウイルスの影響もあり、海外への渡航は難しい状況が続いていますが、海外への移住を検討している方はぜひフィリピンへの移住を検討されてみてはいかがでしょうか。